mtsmfm blog

無職になって1ヶ月が経った

無職になって1ヶ月が経ったので、やったことをふりかえります。

手続き系

健康保険、年金、iDeCo、住民税、雇用保険周りで手続きや振込などが必要でした。 どれもタイムリミットがあるので、早急にやる必要があります。

健康保険は、国民健康保険にするか、会社のときの保険を任意継続するかになります。 いろいろ計算して任意継続にしたのですが、協会けんぽの場合は電子手続きが平日8時から21時までしか使えない点には注意が必要です。 また、保険証や資格確認書がある場合には会社に返却をする必要があります。 マイナ保険証に早々に切り替えていると、そもそもどっちもないかもしれません。

年金は、区分が2号から1号になります。また、3号(扶養)の家族がいる場合にはそちらも手続きが必要です。

iDeCo は、年金の区分が変わったことを申請する必要があります。 これにより、掛金を増やすことができるようになるっぽいですが特にいじりませんでした。

住民税は、これまで給与天引きだったものを自分で払う必要があります。 6、8、10、1月に徴収があるようで、ちょうど払う月でした。 天引きの楽さ、ありがたさと、税の額を噛み締めながら支払うこととなりました。

雇用保険の手続きだけは書類を直接提出する必要があります。 その際必要となる離職票は、会社が手続きを行ってハローワークが発行するという流れのようです。 退職後概ね1週間から10日かかると聞いていましたが、月初が土日だったからか12日かかりました。

失業認定の手続きを早く進めたかったので、事前にハローワークに確認をしていたのですが、仮申込というものがあり、 これをやれば離職票がなくても手続きを開始できるそうで、8月3日の時点で行っていました。

マイナポータルのほうで手続きをしておくことで、離職票は PDF として受け取ることができます。 しかし、念のためハローワークに確認したところ印刷して持っていく必要があるということだったので、結局雇用保険の説明会には紙を持っていきました。

個人開発

夏休みの自由研究として AI の力を多分に借りながらいろいろ作ったりしていました。 とりあえず OSS にしたもの、やってみて微妙だなぁとなったもの、近しい身内で多少便利かもしれないとなったものなど、思いつきが形になるのは面白いですね。

WebMCP Cloud Relay

https://github.com/mtsmfm/webmcp-cloud-relay

昨今サイト内 AI エージェントをよく見ますし、そのためのライブラリなどもあります。しかし、そのサイトのモデルが安い/古いものしか使えなかったり、メモリなどが未実装だったり、外部連携が個別に設定が必要だったりと、エンジニア目線では Claude Code など自分側で所有するコーディングエージェントが各サービスの API/MCP を叩けるほうが望ましいと感じていました。

一方で、対応する API がない場合や、そもそもサーバ側に保存していないもの(提出前の下書きとか)を AI と協業して作りたいとき、ブラウザのタブ内を直接 AI に操作して欲しいことがあります。

AI のブラウザ操作ってどうなっていくんだろう、というのを調べていて見つけた策定中の仕様が WebMCP でした。 これは、要するに、サービス提供者が Web サイトのフロント側で、AI に操作単位を教えてあげる、ということのようです。

JS だと例えばこういうコードになります。

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document.modelContext.registerTool({
  name: "list_notes",
  description: "Returns all notes currently shown on the page.",
  inputSchema: { type: "object", properties: {} },
  execute: () => ({ notes }),
});

他にも HTML の <form> で宣言する方法もあるようですが、ここでは割愛します。

この execute 部分の関数を AI が呼び出すというわけですが、現状どうやらコーディングエージェントが呼び出す方法が直接的にはないようです。

そこで、面白いかなと思って WebMCP Cloud Relay という拡張機能を作ってみました。(Chrome ストア審査中)

自分が許可したタブに WebMCP のツール宣言がある場合、Cloudflare Durable Objects を介してツール呼び出しができます。

Cloudflare の無料アカウントなのでアクセス数によっては止まりそうですが、そもそも WebMCP 対応しているサイトがほぼないのでまぁいまいまはおもちゃですね。

Manga name studio

AI の助けを得て自分でもマンガを描いてみたいというモチベーションから作っています。 どうにもプロンプトガチャでマンガっぽいものが作れる気がしなかったので、「3D を i2i の元にしてやればいいんじゃね?」くらいの思いつきでやってみています。

マンガについて勉強中で正直理論とかよくわからないので、ページで視線をどう流れるようにするとか、そういったノウハウをうまく AI に教えられていないです。

少しマンガを描く人に触ってもらってみたところ、「ポン出しは10点くらいで、特にポーズとかは全然このまま使える感じでは全くないものの、うーんとなったところから描き進めることができるのでたたき台としては無しではない。結果として出力の原形は残っていないが作業が捗りはした。」みたいな感じの感想をもらいました。

これは1年くらい前のコーディングエージェントへ抱いた感想と似ていそうなので、ハーネス的なものの作り込み、あるいはモデルの進歩でよくなるのかもしれません。

生成AIなんでも展示会 Vol.6に出展予定なので、よろしければ来てください。

自分用解説ポッドキャスト

Irodori-TTSがすごく自然な読み上げをしてくれるので、技術的によくわからないところを台本化し、ポッドキャスト風やゆっくり解説風に仕立てて読み上げさせるのが (本当に頭に入っているかはさておき) なかなかおもしろいです。

観光案内みたいなのを事前にシュッと作ってガイドさせるのもいいですね。どこまで正しい情報かわからないというのが難点ではありますが。その辺はコードと同じようにレビューして裏付けさせるように指示すればいいんでしょうかね。

ちなみにこの台本はすべて Fable が作りました。最後に「ゆっくりしていってね」で締めるのはなんか違うような…。

Irodori-TTS は数字や固有名詞の読み上げが苦手なようなので、「ひゃくごじゅう」とか「きよすみ庭園」って指示したほうがよさそうです。

失敗、その他

滑らかな人間のポーズ/モーションを自動で作りたくて、動画生成AIからなんとかモーション抽出できないかと模索していたりしました。 昨今は動画があれだけ滑らかなのだから、その知識をなんらかの形で取り出せるのでは、という発想が出発点でした。

いい GPU を持っていなくても、論文を読むのに慣れていなくても、既存研究をなぞりつつ模索/改変することは AI とクラウド GPU サービスでけっこうなんとかなるということはわかったものの、どうにも出力結果がイマイチでした。

AI に直接モーション/プロシージャルアニメーションを書かせるアプローチもやってみましたが、今のところはちょっと厳しそうでした。 Fable よりもう少し賢いくらいの AI が、格安、高速になれば、AI が目で見て自分でキー打ちに近しいことができるのかもしれません。 AI の進化の速度を鑑みると、来年か再来年あたりにはいけるのでは、という気がします。

他にも、MakeHuman に WebMCP をくっつけたり、画像生成+音声生成でダンジョン探索ゲームを作ったり、フットスイッチのファームをウェブアプリから書き込めるようにしたりと、役に立つのか立たないのかよくわからないながらも、思いつきでの開発を楽しんでいました。

やってみて

自分の興味があるものを素早く形にできるのはいいですね。無職でなくとも土日や寝る前などに AI を動かしておくことはできましたが、出てきたものから要件を考え直して改善して付け足して、とやっていると、時間がどんどん溶けていきます。

AI に権限を与えれば与えるほどより広い範囲で自走してもらえますが、やはりどうしてもミスは起きます。リポジトリに書き込み権限を与えて CI が通るまでやらせる、デプロイさせる、とかは便利な一方、うっかりそのトークンをコミットか何かで漏らしそうなので、Public より Private リポジトリでのほうが気は楽ですね。原理的には Private リポジトリのトークンを Public な場所に書き込んでしまう可能性は否定できないですが、例えばログかなにかに秘匿情報が書き込まれてしまうスクリプトを実行して、.gitignore 忘れでまとめて add して push してしまった、みたいなのが一番起こる確率が高いのかなぁと感じています。

私はコンテナ内で簡易的にネットワーク制限をかける程度はやっていますが、Proxy がトークンを注入するようにして AI には見えないようにするとか、足回りをいい感じにするノウハウについて気になっている昨今です。各個人、各社で持っているインフラ、予算、契約済みサービス、ルールなどいろいろ違うと思うので、具体的に何を使ってどういう場所に閉じ込めてどう AI に仕事させているかを聞いてまわりたいですね。